メゾ・ソプラノ
高橋華子
プロフィール
神奈川県出身。3歳からヤマハ音楽教室にてピアノとエレクトーンを習い始める。
6歳よりヤマハのジュニア専門コースにて、作曲、ピアノ、アンサンブル、音楽理論を学ぶ。
桐蔭学園高等学校を経て、お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科音楽表現コース(ピアノ専攻)に入学。
オーストリア旅行の際に、ザルツブルク音楽祭の「ドン・カルロ」を観て感銘を受け、大学3年次より声楽専攻に編入。
卒業後に渡独し、フースラー発声法の権威であるヨーゼフ・ロイブル氏の元で、ドイツ国立ミュンヘン音楽演劇大学声楽科、及び同大学大学院声楽科と歌曲科を修了(マイスタークラッセンディプロム取得)。
その他、ミュンヘン音楽大学在学中に度々ローマへ短期留学し、シルヴィア・シャシュ氏の元でイタリアオペラのレパートリーを開拓、研究した。
またカールスルーエ音楽大学教授の白井光子氏の元で、2年間ドイツ歌曲を研究した。
藤原歌劇団団員。
受賞歴
第8回東京音楽コンクール第2位及び聴衆賞受賞。
第41回イタリア声楽コンコルソ金賞受賞。
第30回飯塚新人音楽コンクール声楽部門第2位及び福岡県知事賞受賞。
2009年ワーグナー国際声楽コンクール(Internationaler Gesangswettbewerb für Wagner Stimmen in Kahlsruhe) セミファイナリスト
ドイツ・ワーグナー協会、野村財団奨学生。
海外での音楽活動歴と批評
- ミュンヘン音楽大学在学中、クリスタ・ルードヴィヒ氏のマスタークラスに選抜され終了コンサートに出演。その演奏が地元紙にて『最も将来性のある声』と称賛された。
- 辺境伯歌劇場からの招聘によりワーグナー作曲「ウェーゼンドンク歌曲集」を演奏し、マスコミ各紙にて『非常に高度な解釈を伴った演奏』と称され高評価を得た。
- ヘンデル作曲:歌劇『オルランド・フリオーゾ』アルチーナ役にて、ミュンヘンのプリンツレゲンテン歌劇場にデビュー。
- 現代音楽の祭典であるキッシンゲン音楽祭(ドイツ)からの招聘を受けヴォルフガング・リームの連作歌曲集「赤」を演奏した様子が新聞各社にも掲載された。「ドラマティックで緊張感のあるこの難曲を感動的に、見事に観客に示した」などと数々の批評家から大絶賛された他、客席に居たリーム氏本人からも喝采と称賛を受けた。
- マックス・レーガー音楽祭(ドイツ)での演奏をはじめ、海外では現代音楽の分野に重点を置いて活動した。
主なオペラ出演歴(2009年〜)
- 東京オペラプロデュース「妖精」ファルツァーナ役
- プリンツレゲンテン歌劇場「オルランド・フリオーゾ」アルチーナ役
- サイトウキネンフェスティバル及び小澤征爾音楽塾「ヘンゼルとグレーテル」ゲルトルート役
- 東京文化会館50周年記念オペラ「古事記」雲の神役。
- 丹沢音楽祭「アイーダ」アムネリス役
- 東京文化会館オペラBOX「ヘンゼルとグレーテル」眠りの精役
- 東京文化会館オペラBOX「リゴレット」マッダレーナ役
- びわ湖ホールプロデュースオペラ「ワルキューレ」シュヴェルトライテ役
- 藤原歌劇団本公演「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ役
- 東京文化会館オペラBOX 「子供と魔法」雌猫/羊飼い役
その他、主要オーケストラからの招聘により多くのコンサートに出演。美術館でのレクチャーコンサートや学校公演(アウトリーチコンサート)にも積極的に関わる。
レパートリー
オペラ
- ヴィヴァルディ:「オルランド・フリオーゾ」(アルチーナ)
- モーツァルト:「フィガロの結婚」(ケルビーノ)
- モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」(ドラベッラ)
- ヴェルディ:「椿姫」(フローラ)
- ヴェルディ:「リゴレット」(マッダレーナ)
- ヴェルディ:「アイーダ」(アムネリス)
- ワーグナー:「妖精」(ファルツァーナ)
- ワーグナー:「ワルキューレ」(フリッカ、シュヴェルトライテ)
- ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」(ブランゲーネ)
- ワーグナー : 「神々の黄昏」(ワルトラウテ)
- プッチーニ:「蝶々夫人」(スズキ)
- フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」(ゲルトルート、眠りの精)
- マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」(サントゥッツァ、ローラ)
- ビゼー:「カルメン」(カルメン、メルセデス)
- シャルパンティエ:「ルイーズ」(ゲルトルート)
- ラヴェル:「子供と魔法」(羊飼いの男、雌猫)
- ストラヴィンスキー:「放蕩者のなりゆき」(マザーグース)
- 黛敏郎:「古事記」(イザナミ、雲の神)
その他の作品(管弦楽付き声楽曲&連作歌曲集)
- モーツァルト:「レクイエム」
- モーツァルト:「オルガンミサ」
- ベートーベン:「第9交響曲」
- ロッシーニ:「スターバト・マーテル」
- シューベルト:「ハ長調ミサ」
- ブラームス:「ジプシーの歌」
- シューマン:「女の愛と生涯」
- シューマン:「メアリー・スチュアート女王の詩」
- メンデルスゾーン:「エリア」
- ヴェルディ:「レクイエム」
- ワーグナー:「ヴェーゼンドンク歌曲集」
- ブルックナー:「ニ短調ミサ」
- マーラー:「リュッケルト歌曲集」
- マーラー:「千人の交響曲」
- マーラー:「大地の歌」
- R.シュトラウス「最後の葉による8つの歌」
- ファリャ:「7つのスペイン民謡」
- デュルフレ:「レクイエム」
- ベルク:「4つの歌曲(Op.2)」
- ベルク:「7つの初期の歌」
- ベルク:「ワイン(ぶどう酒)」
- シェーンベルク:「4つの歌曲(Op.2)」
- ツェムリンスキー:「6つの歌曲(Op.13)」
- リーム:「赤」