子供たちが2人とも小学生になり時間に余裕ができたので、可能な日はひたすら美しいものを求めて出かけますが、心奪われる美術館や映画館に、昔のように自然と足が向くようになってきています。
最近訪れた中でも感銘を受けたのが、東京国立近代美術館で催された、スウェーデン🇸🇪出身の抽象絵画の先駆者ヒルマ・アフ・クリント(1862–1944)のアジア初の大回顧展です。


あのワシリー・カンディンスキなどのアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した女性画家のパワーを間近で感じました。

一方、建物も近代的で目を見張るSOMPO美術館で催された、藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886–1968)7つの情熱展も圧巻でした!


7つの情熱とは「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」のことですが、藤田嗣治の生き様を知ることで自分の芸に対する刺激にもなるような、アーティスティックな時間を過ごすことができました。

また先週は、2年間続いた声楽講座「ドイツリート&オペラリアへの誘い」が一旦幕を閉じましたが、海外に精通したハイレベルな受講者様たちとご一緒に、この2年間で膨大な曲数を深く勉強することができたと自負しております。音楽を共にできた幸せな時間は、私の中で、皆様の中で、決して色褪せることはないと確信しています!
その余韻に浸る間もなく、最近の声楽レッスンでは、これまでのドイツリートやオペラアリアのレパートリーに加えて、文化庁日本の歌百選を皮切りに、美しく心に響く日本と外国の歌曲、そして昭和歌謡まで(!!)、少なくとも毎週10曲以上はレパートリーが広がっています!
生徒様たちと歌う名曲の数々は、ジャンルを問わず、やはり名曲だけあって感性を刺激し心豊かになる曲ばかりです。
大学時代にピアニストになる夢はあきらめたものの、その分伴奏を喜んでいただけたり、はたまた声楽家ならではの鋭い解釈も熱心に聞いていただけたり、最近は音楽を勉強してきてよかったなぁと心底思える瞬間が多々あります。
今は只々必死ですが、ある時ふと何かが一致して余裕な自分に出会える日が来るのが、一生懸命にレパートリーを広げることの醍醐味だとも思っています。
長くなりましたが、最近の過ごし方についてでした🎵✨