巷では、特に子供世代に於いてR S、溶連菌、ヒトメタニューモ、インフルが流行しています、、、
これもコロナ3年間のブランクが好発年齢の上昇を引き起こしているためだということを、かかりつけ医の先生がおっしゃっていたのが印象的でした、、、。
いずれも咳などの辛い呼吸器症状を伴う病気です。
先日レッスンした生徒様が(その方は元々非常に優れた声帯をお持ちなのと、真面目に取り組んでくださるおかげでかなり歌える方なのですが)病み上がりとのことで、
歌っていくうちに明らかに声帯に微量の炎症が起きているのがわかりました。
普段目に見えないところにあるからか声帯という筋肉は非常にデリケートで、
会話しているだけでは気づかないような炎症も声楽的には影響があったりします。
あまり神経質にならない方が良いかもしれませんが、私はその生徒様のような状態の際にはすぐに歌うことをストップすることをお勧めしています。
声楽は気管支周りの複雑な筋肉も使いますから、声帯やその周りに炎症があると、いつもと異なる誤った発声法になってしまうからです。
そのような時に助けてくれる練習方法が、ドイツで習得した「Kaltlernen」です。
Kaltには、冷たい、寒い、冷ややかな、感じの冷たい、あっさりしたなどの意味まで含まれます。
Lernen は、習うです。
Kaltlernen=その曲のソルフェージュ(強弱含む)や母音や子音の入れ方を再度見直し、声は出してもささやき声などで冷静に譜読みしてみる(オペラの場合、そこに演出上の動きを加えてみる)こと。
知った時は言い得て妙だと感心しました。
この効果は何気ない練習を繰り返しているより絶大だったりします。
調子の悪い日の、オススメの練習方法です♫