何十年もの間、主にドイツオペラを中心に世界に君臨したメゾの女王、ワルトラウト・マイヤーが今年をもって47年間の歌手生活から引退します。

ご縁がありとても良いチケットに巡り会えた私は、その「声」を全力で浴びようと、

この日は五感を研ぎ澄ましてサントリーホールに向かいました。

15年前にミュンヘンに留学したきっかけの一つは、マイヤーの素晴らしいワーグナーのCDに触れたことでした。

少しでもマイヤーのレベルに近づきたいと、若気の至りで勇み足だった当時を懐かしく思い出しながら、

涙なしにはこの公演を聞くことができませんでした。

この日の最終曲はマーラーの「原光」でしたが、追加で何曲もアンコールを聴かせてくれたサービス精神にも感動しました。

共演のハッセルホルンと、ピアノのブラインルがやはり息を呑むほど素晴らしかった事は言うまでもありません。

世界レベルの演奏を聴くことができたこと、また完全にドイツの空気に会場が魅了されていたことなど、いつまでも忘れられない経験になると思います。

新聞記事で読んだマイヤーの「第二の人生」にも、すでに興味津々の私です!

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