ドイツリート談話その②では、「新世界」で有名なチェコ生まれ🇨🇿の作曲家、A.ドヴォルザークの名曲「わが母の教え給えし歌」を取り上げたいと思います。

東欧らしい深い響きが印象的で、色々な楽器にも編曲されているため皆さんもどこかで耳にしたことがあるかもしれません👂🎶

こちら元々はジプシーソングなのですが、歌のメロディーが2/4拍子でピアノの伴奏は6/8拍子で書かれている関係上、楽譜を一見すると難しい!💦です!

それがピアノと合わせてみると何故か自然に馴染んでしまい、歌う際の心地よさは格別です。自然と現れるピアノの装飾音にも心の動きが表現されていてより深い感動を誘います🥹

歌詞の内容はタイトル通りなのですが、「わが母の教え給えし歌」は、実は「Songs My Mother Taught Me」からの訳で、ドイツ語では「年をとったお母さんが歌うことを私にまだ教えてくれた時 」⇨「Als die alte Mutter mich noch lehrte singen」という、より踏み込んだ題名になっているところも、なんだかドイツ🇩🇪らしくて、、、興味深いところです✨

原語のチェコ語で歌うのも、ドヴォルザーク自身が訳したドイツ語訳で歌うのも、どちらもおすすめです!(単語数も少ない方です👌)

誰もが母親から生まれたことを思い出させてくれるような、懐かしく温かく、居心地よい気分になれるオススメのリートです🎵

(堀内敬三訳)
母がわたしに この歌を
教えてくれた 昔の日
母は涙を 浮かべていた

今は私が この歌を
子どもに教える ときとなり
私の目から 涙があふれ落ちる

(ドイツ語詞)

Als die alte Mutter 

mich noch lehrte singen,

Tränen in den Wimpern 

gar so oft ihr hingen. 

Jetzt wo ich die Kleinen 

selber üb' im Sange,

rieselt's mir vom Auge,

rieselt's oft mir auf die braune Wange

(チェコ語詞)

Když mne stará matka zpívat,zpívat učívala,

podivno,že často,často slzívala.

A ted' také pláčem snědé líce mučim,

když cigánské děti hrát a zpívat učim!

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