4月末のことですが、生徒様のご紹介で素敵なコンサートに伺いました。
F.シューベルトの合唱曲と言うと、ドイツ留学時代に何回も歌ったStändchenを思い出しますが、
歌曲王シューベルトは、素晴らしい男性用合唱曲も数多く残していました。
これらの曲を演奏するとなるとかなり難易度が高く、
私もほとんど聞いたことがない曲ばかりでしたのに、
出演者の皆様はドイツ語を深く理解された上で巧みなドイツ語捌きを持って、
全ての作品の詩を繊細な音楽に乗せて、品よくハーモニックに演奏されていたことに感銘を受けました。
(↑プログラムに載っていたシューベルトの自筆譜)
シューベルト専門家集団が織りなす「なごみこんさーと」のようなコンサートは、今の時代に特に高く評価されるに違いありません。
このような形が受け継がれ今後もずっと続いていくことを願っています。
個人的に思い入れが深い杉並公会堂小ホールは、この日満席でした。
出演者の皆様は良い意味で異次元の世界にお客様を引き込んでいたと思います。
田村典子先生の素晴らしい指導力と、伴奏者の高橋美佐子さんのサポート力にも感嘆しました。指導者とは何かを教えて頂いた気がします。
声楽曲についてまだまだ勉強不足なことを痛感するとともに、
久しぶりに古典派の奥深さに改めて魅了された1日でした。